1: 2015/12/09(水) 02:43:40.53 _USER*.net
http://www.sankei.com/premium/news/151205/prm1512050008-n1.html
2015.12.8 15:00
音楽著作権の管理ビジネスに新たな動きが出ている。EXILEや安室奈美恵さんらの人気アーティストを抱えるエイベックス・グループ・ホールディングス傘下の音楽出版社が、
日本音楽著作権協会(JASRAC)への管理委託の解消を決めた。長年続くJASRACの独占状態が崩れるか注目が集まっている。(SANKEI EXPRESS)
※「健康な対抗軸に」
レコード会社のCD制作のほか、放送局で音楽を流したりカラオケで歌ったりすると、作詞家や作曲家らに使用料が分配される「音楽著作権」。
JASRACは300万作品以上の管理を請け負う業界の“巨人”だ。
「将来的にJASRACの健全な対抗軸に」と話すのは、エイベックス系列の著作権管理会社「イーライセンス」の阿南雅浩社長。
系列の音楽出版社「エイベックス・ミュージック・パブリッシング」社長を兼務し、著作権がある約10万曲の管理委託(演奏権を除く)を、著作者の同意を得てJASRACから移す手続きを進めている。
イーライセンスは同業の「ジャパン・ライツ・クリアランス」と経営統合の協議も進める。
ジ社の荒川祐二社長も「どんな事業も独占事業者がいると創意工夫が乏しくなる。業界の活性化にプラス」と統合に意欲的だ。
※使用料徴収に不満
音楽著作権をめぐる風向きが変わり始めたのは2001年。著作権等管理事業法の施行でイーライセンスなどの新規参入が容易に。
今年4月には、放送局が一定額を払えば管理曲が使い放題になるJASRACの包括徴収方式について、最高裁が「他業者の楽曲利用を抑え、新規参入を妨げている」と判断した。
レコード会社の宣伝用CDからも使用料を取るJASRACには、業界の一部から不満が漏れていた。
イーライセンスには宣伝用CDの使用料を免除できる規定があり「浮いたお金で宣伝や制作に力を入れれば、より多くのCD売り上げを見込める。選択肢を用意するのが大切」と阿南社長。
また管理会社の取り分となる手数料率も、イーライセンスはCD制作の場合でJASRACより低い。その分だけ著作権者への分配金も増える。
※競争でプラス効果?
JASRACも静観を決め込んでいるわけではない。本年度から楽曲ダウンロードなどの場合の手数料率を下げた。
「これまでも効率化や、利用形態に応じた規定の整備はやっている」と菅原瑞夫理事長。
ある音楽関係者は「2社が統合後にいかに利用者が使いやすく、手数料率も低い事業を構築できるか。他の音楽出版社もJASRACから移る可能性がある」とみる。
競争が生まれることで楽曲を使いやすくなり、アーティストの創作活動にもプラスになるのか。阿南社長は言う。
「(使用料を)少しでも多く権利者に分配し、曲を使う側の負担も軽減したい。目的は音楽産業の活性化と音楽文化の発展です」
2015.12.8 15:00
音楽著作権の管理ビジネスに新たな動きが出ている。EXILEや安室奈美恵さんらの人気アーティストを抱えるエイベックス・グループ・ホールディングス傘下の音楽出版社が、
日本音楽著作権協会(JASRAC)への管理委託の解消を決めた。長年続くJASRACの独占状態が崩れるか注目が集まっている。(SANKEI EXPRESS)
※「健康な対抗軸に」
レコード会社のCD制作のほか、放送局で音楽を流したりカラオケで歌ったりすると、作詞家や作曲家らに使用料が分配される「音楽著作権」。
JASRACは300万作品以上の管理を請け負う業界の“巨人”だ。
「将来的にJASRACの健全な対抗軸に」と話すのは、エイベックス系列の著作権管理会社「イーライセンス」の阿南雅浩社長。
系列の音楽出版社「エイベックス・ミュージック・パブリッシング」社長を兼務し、著作権がある約10万曲の管理委託(演奏権を除く)を、著作者の同意を得てJASRACから移す手続きを進めている。
イーライセンスは同業の「ジャパン・ライツ・クリアランス」と経営統合の協議も進める。
ジ社の荒川祐二社長も「どんな事業も独占事業者がいると創意工夫が乏しくなる。業界の活性化にプラス」と統合に意欲的だ。
※使用料徴収に不満
音楽著作権をめぐる風向きが変わり始めたのは2001年。著作権等管理事業法の施行でイーライセンスなどの新規参入が容易に。
今年4月には、放送局が一定額を払えば管理曲が使い放題になるJASRACの包括徴収方式について、最高裁が「他業者の楽曲利用を抑え、新規参入を妨げている」と判断した。
レコード会社の宣伝用CDからも使用料を取るJASRACには、業界の一部から不満が漏れていた。
イーライセンスには宣伝用CDの使用料を免除できる規定があり「浮いたお金で宣伝や制作に力を入れれば、より多くのCD売り上げを見込める。選択肢を用意するのが大切」と阿南社長。
また管理会社の取り分となる手数料率も、イーライセンスはCD制作の場合でJASRACより低い。その分だけ著作権者への分配金も増える。
※競争でプラス効果?
JASRACも静観を決め込んでいるわけではない。本年度から楽曲ダウンロードなどの場合の手数料率を下げた。
「これまでも効率化や、利用形態に応じた規定の整備はやっている」と菅原瑞夫理事長。
ある音楽関係者は「2社が統合後にいかに利用者が使いやすく、手数料率も低い事業を構築できるか。他の音楽出版社もJASRACから移る可能性がある」とみる。
競争が生まれることで楽曲を使いやすくなり、アーティストの創作活動にもプラスになるのか。阿南社長は言う。
「(使用料を)少しでも多く権利者に分配し、曲を使う側の負担も軽減したい。目的は音楽産業の活性化と音楽文化の発展です」
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