1: 2015/07/07(火) 17:28:23.72 et BE:422186189-2BP(1000)
開発中の音響樽は、人が入れる巨大なたるの中に、96個ものフルレンジスピーカーを張り巡らせ、音の3次元波面を再現する。
耳元でささやくような声や音源が頭上を通過したり近づいたりといった「まるでその場に自分がいるかのような感覚」を聴覚で得られる。

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実際に音響樽の中に入って試聴してみた。ドアを開けて中に入り、中央に置かれた椅子に腰掛ける。96個のスピーカーに
囲まれ少々圧迫感を感じながらも、しばらくすると再生が始まる。すると、まさに驚きの一言。オーケストラや古典芸能の
音声は、実際に広いホールの中に自分がいるかのような錯覚に陥り、あまりの迫力に恐怖感を覚えるほど。森林の環境音では、
遠くで鳴く鳥のさえずりで鳥の位置が分かるだけでなく“鳥がその場にいる”感覚を味わうことができた。

また、試聴の途中でスタッフがドアをノックし、「マイクの調整を行う」と声をかけてきた。筆者は「開発中だし仕方ないな」
と思いながらも、人が何かを調整している気配を確実に感じていた。ところが、それもあらかじめ収録されたもので、完全に
だまされてしまった。

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音場の収録は、円形(フラーレン構造)のフレームに80個のマイクロフォンを取り付けたフラーレンマイクロフォンを使用する。
従来のサラウンドシステムでは音響エンジニアが空間的な味付けをすることによって、「ある方向から音が聞こえる」といった
音の聞こえる向きの再現をすることができたが、本技術では音場をフラーレンマイクロフォンによって波面レベルで収録し、
音響樽の96chスピーカーによって物理的に実際の音場と同じ状況を作り出すことで、音源の気配まで再現できるという。

(後略)
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1507/06/news074.html

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