1: 2016/11/26(土) 21:44:28.19 _USER
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50121

世界の潮流に乗り遅れた日本
所有からアクセスへ──。音楽の聴かれ方は抜本的に変わりつつある。

しかし、日本の音楽業界は、はっきりとその潮流に乗り遅れている。
日本レコード協会が2016年4月に発表した「日本のレコード産業2016」を見ると、
2015年の音楽ソフト(CD、DVD、ブルーレイなど)の売り上げは2,544億円と、前年比ほぼ横ばいを続けている。

有料音楽配信売り上げは471億円(前年比108%)となり、そのうち定額制ストリーミング配信サービスの売り上げは
124億円(前年比158%)。ストリーミング配信の売り上げは大きく伸びているが、全体に占める割合はまだ決して大きくはない。

パッケージメディアの売り上げが音楽市場の7割以上を占めている。「売れない」と言われ続けているCDがいまだに市場の主軸を占め、
ダウンロード配信がいまだにデジタル音楽配信の多くのシェアを占めているのである。

なぜ日本では海外に比べて定額制ストリーミング配信サービスの普及が進んでいないのだろうか?
理由はシンプルだ。邦楽の最新曲が網羅されていないのである。配信を許諾していないアーティストが多く存在する。
そうすると、リスナーにとってはCDを買うかレンタルするか、もしくはダウンロードする以外に楽曲を聴く選択肢がない、ということになる。

各国でそれぞれの音楽配信に最新ヒット曲がどれくらいあるかを数えてみると、その差は歴然となる。
2016年9月末時点で、1ヵ月における週間チャートの上位50曲の4週間分、のべ200曲のうちどれだけがストリーミング配信サービスに提供されているのかを数えてみた。
すると、アメリカとイギリスでは、スポティファイ、アップル・ミュージック、共に網羅率100%。後述するアデルのように
配信開始を遅らせる例もあるが、基本的には、すべてのヒット曲がストリーミング配信に提供されている。

対して邦楽アーティストの新曲が提供されている割合は非常に少ない。
ビルボードの「ジャパンHot 100」の上位50曲の4週間分のうち、アップル・ミュージックに提供されているのは43%だ。
LINE MUSICやAWAなど他のサービスもほぼ同じ数字となっている。
海外と比べて、かなりの差がある状況だ。YouTubeにミュージックビデオを公開しながら、ストリーミングには配信されていない楽曲もある。
若い世代の中にはもはやCDプレイヤーを持っていないリスナーも多い。きわめて不便な状況を強いていると言えるだろう。


(以下略)

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