07092
1: 2015/07/06(月) 10:26:37.091 et
初期→初音ミクのキャラソンとしてのボカロ曲が流行る(ハジメテノオト、初音ミクの~シリーズ等)
中期→単純に楽曲として若者受けのよい曲が中心になる(メルト、ローリンガール等)
現在→別の物語をボーカロイドキャストで演じるような楽曲が中心になる

何人かのボカロPはもうすでに気がついているが、ボカロ界隈に限界が来ている
そこで、一過性のブームに終わらないコンセプトを与えてやる

ヒントは「非人間のカリスマ性」
何人かのボカロPはすでにそっちの曲にシフトしている
そして数は劣るものの根強いファンが支持している


176: 2015/07/06(月) 19:56:08.212 et
>>1
正直ボカロはプロへの踏み台としか思っていない
勝手に騒いでくれれば金になるからおいしいだけ
自分のスキル磨いた途中経過に過ぎないわ
真剣にこの文化を牽引しようなんて思ってる奴は夢覚めてない奴か
漬かりすぎてちょっと使命感という勘違い起こしてる奴だと思うわ

177: 2015/07/06(月) 20:00:21.027 et
>>176
それなー
ただ、ニコニコでスキルアップして評価されたやつってそこが知れてるぜー

4: 2015/07/06(月) 10:28:46.742 et
俺は塩派だな

5: 2015/07/06(月) 10:30:20.016 et
物語系が流行ったのって悪ノ系あたりと現在よりちょっと前じゃね

8: 2015/07/06(月) 10:45:25.094 et
>>5
現在というより一寸前ではある
しかし現在もその流れを組んでいて、それが原因で勢いが減っている
>>6
人間に近い発声になっても「機械特有の違和感」を消し去るとジャンルではなくただのツールとして持て囃されることになる
むしろ、そういうのはトークロイドに必要なことであって、ボーカロイドにはその必要がない

6: 2015/07/06(月) 10:38:45.417 et
より人間に近い声を出せる様にしたらいいだけでは?
ああいう『アニメ声』では無い声でね

9: 2015/07/06(月) 10:48:44.773 et
楽器になる方向へ向かえばいいんでない?
落ち目なのは確かだけどもう色々やり尽くしたしこんなもんだろう

12: 2015/07/06(月) 10:51:23.171 et
「非人間のカリスマ性」と聞くと「歌ってみろ」系を思い浮かべる人がいるが、それは間違いである
何故か?歌ってみろ系を実際に歌ってみた動画のみてみるとよい
そこには「非人間のカリスマ性」は存在せず、ただ「すごいことをやってる人」が存在する
>>9
実はすでにそうなっているのだが、誰もがその事から目を背けている
グミが出てきた辺りからその流れが極端になってきた

10: 2015/07/06(月) 10:50:12.908 et
いいよもう終わっちゃって

11: 2015/07/06(月) 10:50:36.083 et
ミクノポップがくる

13: 2015/07/06(月) 10:55:34.640 et
>>11
テクノはひとつの道として用意されている
しかし、テクノならなんでも良いのか、テクノが唯一無二の道なのかと言えば答えはノーである

非人間のカリスマ性を意識していると思われるボカロPとして、lumo氏があげられる
人間の歌手でそれを意識している人物なら、平沢進氏であろう

14: 2015/07/06(月) 11:06:21.752 et
>>13
結構前から投稿してる人なんだな
聴いてみたけどこれこそボーカロイドでやるべき音楽って感じするな

16: 2015/07/06(月) 11:11:26.407 et
しかし非人間のカリスマ性には致命的なデメリットがある
それは「歌ってみたの恩恵を受けることが難しい」という点である

平沢進を例に考えてみよう
インタビューでも語っている通り、彼は「機械特有の気持ち悪さ」を意識して楽曲を作成しており、その手法に「機械を人間に近づける」「自らに非人間的なキャラクターを付与する」の二種類を用いている

しかしファンの反応をみてみよう。通称「馬の骨」と呼ばれる方々は平沢進という、非人間的なキャラクターを好んでいるのか?
答えはややノーである
実際のところ、平沢進の「人間性を隠すことに失敗したさま」を見て惹かれているファン層も多く存在する
 

17: 2015/07/06(月) 11:16:20.740 et
つまり「非人間のカリスマ性」を純粋に提供することは人間には困難な技なのである
これは、歌ってみたと二人三脚に発展してきたボーカロイドにとって、最大のデメリットと言える

ちなみに、狂人のふりをして非人間性を醸す手法も用意されてある
平沢進をそちらのカテゴリに属させる人も多いが、本人のインタビュー記事等を参照すれば、それが間違いであると気づくはずだ

18: 2015/07/06(月) 11:19:44.945 et
アイドル性がないから無理そう

22: 2015/07/06(月) 11:29:51.690 et
>>18
アイドル性を期待された時期も確かに存在した
しかしそれはボーカロイド特有の欠点によって破綻した
アイマスやラブライブにはそれが存在した

ボーカロイドには、ひとつのバックグラウンドストーリーが存在しないのである

19: 2015/07/06(月) 11:22:20.772 et
ちなみに、パンクロックやヘビーメタルのファンが他のジャンルのファンに比べてコアであるという印象を受けるのも、実は「非人間のカリスマ性」が関わっている
しかしそれはボーカロイドに到達可能な非人間ではなく、どちらかと言えば「超人間タイプの非人間」である
パンクロックやヘビーメタルにおける非人間とは、狂人か哲学者であるからだ
自ら思考することがない「ボーカロイド」というキャラクターには付与できない属性である

20: 2015/07/06(月) 11:25:08.876 et
なるほど

50: 2015/07/06(月) 13:42:18.747 et
>>20
かわいい

21: 2015/07/06(月) 11:28:54.712 et
まぁなんとなくはわかるな
機械に人間の真似させたって超えることは出来ないからな

23: 2015/07/06(月) 11:33:56.180 et
そして、物語を持たないボーカロイドというキャラクターに物語を付与しようとした試みが「シリーズ楽曲」である
しかし、それが致命傷だった
どんな物語でも、それが公式として認知されるわけではなく、ボーカロイドの名を冠した別のオリジナルキャラクターの物語が大量生産されることとなったのだ

24: 2015/07/06(月) 11:39:57.606 et
アホみたいに小説とかアニメとか金儲けに走った見返りが現状

26: 2015/07/06(月) 11:53:56.776 et
>>24
それはひとつの結果であって、原因とは言えない
多様性の中のひとつの流れがそのような結果にたどり着き、太い流れとなって主流まで発展してしまったのは確かだが、それが衰退の原因というわけではない
もしそれが原因であるとするならば、何故その流れさえ滞ってしまったのかが説明できなくなる

25: 2015/07/06(月) 11:51:20.321 et
閑話休題

ボーカロイドの利点と欠点を並べてみよう
ただ、方向性によって利点と欠点は入れ替わるものなので、ここでは「非人間な、唯一無二のキャラクターとして活躍する」という方向性で評価することにする

利点
①機械特有の違和感を物理的に表現できる
②非人間的なテーマを違和感なく歌うことができる
③不変の存在である

欠点
①人間とのコラボレーションが困難である
②複数人の作者によって使われるので、多様性がありすぎる(唯一無二でなくなる)
③商業的マジョリティの嗜好から外れる

27: 2015/07/06(月) 12:15:06.389 et
そして、メインの「ボカロ再興のヒント」を書き残しておく

ボーカロイドだけが持つ特性とは「どうしても排除できない機械っぽさ」であり
それはボーカロイドを「人間のボーカルの代わり」として使うとただの欠点でしかないが
逆にそこを強調することによって「非人間のカリスマ性」に惹かれるコアなファンを呼ぶことができる
テクノなら物理的にそれが作りやすいが、ロックやポップでもテーマを非人間的にすることで表現できる
実例としてlumo氏、ボカロではないが黒魔氏、人間の身でそれを表現しようとしている平沢氏などがいる

28: 2015/07/06(月) 12:24:07.954 et
もしボカロP界隈での作風の流行が今のまま変わることがなかったら
そして、もし次世代のボーカロイドが発売されたとき、もしそのキャラクターが「人間的な個性」を強調されたものであったら
そのときボーカロイドは完全に衰退することを予言しよう

29: 2015/07/06(月) 12:38:36.814 et
続けて

30: 2015/07/06(月) 12:43:41.399 et
続けようかしら

人間とボーカロイドの決定的な違い、つまり非人間であることのメリットがもうひとつある

キーワードは「自己顕示欲」である

31: 2015/07/06(月) 12:46:45.715 et
ここでゲーム実況とゆっくり実況を例にあげてみる
ゲーム実況は嫌いだが、ゆっくり実況なら見るという方々が何人かいるだろう
その逆もあり得るのだが、そういう場合はどちらかというと「この実況者は好きで、それ以外は好きじゃない」という「人物に惹かれる」パターンだ

32: 2015/07/06(月) 12:50:00.328 et
ではなぜゆっくり実況を好む人がいるのか?
答えは単純で「人間臭さがないから」である

最近のユーザーは自己顕示欲の臭いに過敏であり、その発信者自体にカリスマ性がない場合、仮にその発信者が自己顕示欲のない人物だったとしても、攻撃的になる特性がある

33: 2015/07/06(月) 12:52:49.113 et
では歌ってみたとボーカロイドではどうか?

残念ながら、その界隈の中心となるユーザー層は、実在する人物への憧れが強い「中高生」であり、ゲーム実況とは話が違ってくる

34: 2015/07/06(月) 12:54:49.484 et
ふむ

35: 2015/07/06(月) 12:57:26.942 et
結論を言う
「ボーカロイドは歌ってみたに敵わない」

おいおい待て待てさっきまでのなんだったんだよと思うかもしれないけどちょっと待て

36: 2015/07/06(月) 12:58:55.579 et
ボーカロイドが土台でそれがあってこその歌ってみたなのになぁ

37: 2015/07/06(月) 13:00:24.894 et
何故ボーカロイドは歌ってみたに敵わないのか
それはボカロ音楽のテーマの推移に原因がある

ここで、最初にあげた時系列ごとの流行を思い出してほしい

38: 2015/07/06(月) 13:02:13.606 et
初期の作品は「ボーカロイドのために作られた音楽」である
曲調や作風は人間的ながらも、テーマとしてはっきりと「ボーカロイドが歌う曲」として作られ、ユーザーにもそれが認知されていた

39: 2015/07/06(月) 13:05:56.462 et
しかし、中期から雲行きが怪しくなる
テーマとしてのボーカロイド色が消え始め、単純に歌謡曲として評価された時代だ
このころから「歌ってみた」の台頭が始まる
そして「歌ってみたから聞いて、ボーカロイド原曲へのポロロッカ」が目につくようになったのもこの頃である

40: 2015/07/06(月) 13:09:23.772 et
そんな中、多くのボカロPがこんなことを考え始める
「歌ってみた向けの曲を作れば、数字が稼げるんじゃないか」

実際にそれが主流になってしまったのが中期後半である

41: 2015/07/06(月) 13:13:12.895 et
しかし予想外の状況が起きる
「歌ってみたからのポロロッカ」を念頭に置いていたボカロPにとっては大事件である

それが米津玄師ことハチPである

42: 2015/07/06(月) 13:16:09.527 et
ボカロPはそれまで「ボーカロイドでなくてもよくね?」と思えるような作品でも「ボーカロイド曲を作っている」と意識してきた
つまり、常に「縁の下の力持ち」という意識を持っていたわけだ
担ぐのがボーカロイドそのものか、歌い手なのかの違いでしかなかったわけだ

43: 2015/07/06(月) 13:21:27.785 et
つまりは「その曲をボカロPだけの所有物としてユーザーに認知させる」ということを半ば諦めていたわけだ
しかし米津玄師は違った
現に彼は、自分の曲のイメージを変えるような歌ってみたに対して常々苦言を呈していた

44: 2015/07/06(月) 13:28:43.792 et
そしてボカロPは「如何にして『俺が作った物』としてユーザーに認めさせられるか」を考え始める

そして、ボカロPとしてではなく、ライターとして、物書きとして『俺が作った物』をユーザーに提供したボカロPが台頭し始めるわけだ

47: 2015/07/06(月) 13:32:29.178 et
結果として大当たり
このころからボカロ発信の文化がマルチメディア化し始める
後期の始まりである


ここら辺で気づくはずだ
ボーカロイド曲が純粋にボーカロイドの為に提供されていた時期は、実は初期だけだったのだ
その後の「ボカロオリジナル曲」は、実はボーカロイドを主役として据えていないわけだ

48: 2015/07/06(月) 13:34:58.993 et
そのような作風においては、ボーカロイドは人間の劣化としてしか認知されず、機械っぽさが持つ利点(違和感・自己顕示欲のなさ)が悉く役に立たなくなるわけだ

49: 2015/07/06(月) 13:39:14.917 et
つまり「ボーカロイドは歌ってみたに敵わない」原因は、そもそも「ボカロオリジナル曲がボカロ以外の『何か』の為に作られている」ということだ

流行の移り変わりとは、上記の『何か』が変わっていっただけなのだ

ボーカロイドがボーカロイドとして歌うことができるのは、ごく限られた状況だけなのだ

51: 2015/07/06(月) 13:43:32.306 et
実はかなり初期の頃からこのことを危惧していたボカロPがいる
しかし彼は残念ながら、日和見してしまった

それがコスモPである
彼は今では物語形式のボカロ曲の作者として認知されているが
もしよろしければ『初音ミクの戸惑』で検索してみてほしい

52: 2015/07/06(月) 13:46:42.053 et
コスモPはこの曲を「歌ってみたへの当て付けではない」と語っている

それもそのはずである
ボカロ曲をボーカロイドから奪ったのは、歌ってみただけではないからだ

53: 2015/07/06(月) 13:49:40.997 et
桜ノ雨でボカロ曲がボカロのための曲でなくなりいずれこうなるのは分かってたな
あの時俺は微力ながらアレに逆らってみたけど
嫉妬か嫌儲あつかいしかされなかったわ

54: 2015/07/06(月) 13:51:03.421 et
あんなに声に厳しいオタク様が受け入れたのが謎だったわ

55: 2015/07/06(月) 13:52:20.197 et
ボーカロイドが評価されてるんじゃなくて初音ミクの人気があるだけなんだよ
そこを勘違いしてはいけない

57: 2015/07/06(月) 13:55:54.063 et
>>55
純粋に「初音ミク」が愛でられていたのは初期であり、その頃の流れが今でも主流であればよかったのだが
今は「初音ミクが演じる別のキャラクター」を愛でたり「初音ミクが出演する物語」を愛でるのが主流

56: 2015/07/06(月) 13:53:28.753 et
まとめると
ボーカロイドは何故歌ってみたに敵わないのか
ボカロオリジナル曲を、ボーカロイドが人間に敵わないテーマ・作風で作ることが原因である
そもそもボーカロイドがボーカロイドとして歌える状況は二つだけであり
その二つとは
「『ボーカロイド』というキャラクターとしてキャラソンを歌う」か
「無機物・機械・非人間・匿名者の代表として歌う」
である

62: 2015/07/06(月) 14:20:12.006 et
なるほどなー面白い
ボカロでまた新しい流行りが生まれてほしいわ